第5章〜挑戦〜

二日酔いはなかった…
睡眠は…意外と寝たのが正直な印象だった…
6時間くらいかな…
なので体調はかなりよかった…
二日目のダイビングは一本目はマダラトビエイを狙い、
アイスクリームというポイントに行った。
アイスクリームの隣にあるコーラルはソフトクリームと言うらしい…
今日も相変わらずあねごはあねごだった。
さてさて、エイを見たときの注意点を聞きつつ、ポイントへ向かった。
僕はいち早くエントリーして、最後の方にエキジットするのが好きなので、
さっさと準備をし、エントリーをした。
水底集合して、毎回のようにノンストップゴーゴーで泳ぐ…
そして、コーラルに差し掛かったとき、魚影を発見…
マダラトビエイの群れだ…
エイはダイバーのエアを嫌うので、真下に入るなと言われた。
しかし、こちらは入る気はないし、エアをかける気もないのに、
やつらはこちらに向かってくる…
バックキックで逃げるものの、なおかつ向かってくる…
ダイバーのエアが嫌いなはずなのに、向かってくる…
こいつら…Mだ…
エイたちは自由に泳いでいる…
まるで、僕らのサイパンダイビングを歓迎してくれているかのようだった。
勝手な妄想だが、エイたちが僕らにあと一日…
サイパンを存分に楽しんでね♪と語りかけてくるようだった。
この日姿を見せたエイは33枚…誰が数えたんだろう…
何よりもそれが疑問だ…
西崎で見れるハンマーの群れも一体誰が数えるんだろう…
疑問でしょうがないが、そこは突き詰めないでおこう…
なぜなら、ダイバー誰しもが疑問に思うが、握りつぶしているからだ。
そして、いよいよサイパンラストダイブ…グロットへと向かった。
バンザイクリフよりも北側に位置するグロット…
この時期は、海況も荒れはじめるそうだが、奇跡的にも荒れていなかった。
イケルとあねごの判断の元、116段の階段を降りていった。
ジャイアンストライドでさっさとエントリーし、マスクを装着し、
水中を除いてみた…
なんて幻想的な風景なんだろう…
写真で見たことのある風景が目の前に広がった…
洞窟の奥から差し込む光は、まるで新しい世界へと僕たちを誘うかのような光だった。
全員が水面に揃った…そして潜降
光の射す方へと向かっていった。
まずはホワイトチップシャークが姿を現した。
そして、ウミガメ…
この世界は一体何なんだろう…
次から次へと目の前に現れる世界…
まさにそこは夢のような世界だった…
そして、再び洞窟へと戻る…
そこでK-instがスレートに何やら書いている…
何だろう…思い出しました。
そうなんです!!
何と、何と!!
このグロットでFくんが記念すべき100本目のダイビングだったんです。
恒例の胴上げをしました。
あまりの壮大で幻想的な風景のため、忘れていました…
誕生日祝いとか、記念ダイブとか縁なくすごしてきた僕にとって、
こうやって祝ってくれる仲間ってのは、うらやましい限りだ…
本当にFくんはいいダイビング仲間がいるんだな…と感じた。
さてさて、その話は別にして、グロットといえば、エキジット後の階段だ。
完全にハイテンションな僕とAくんはグロットの116段の階段を駆け上がった。
Aくんは相当疲れていたようだが、僕はまったく…
途中、グロットで水中結婚式を行う人に出会い、
元気にハロー!!とスマイリーに声をかけていたほど元気だった。
他のメンバー…僕より若いのに…
やっぱり鍛え方が違うな…まだまだ強靭な足腰は健在のようだ…
そして、グロット前で記念撮影をして、サイパンのダイビングは幕を閉じた。
あねご…本当にお世話になりました。
みなみこうせつ的なオーナー…いろいろ良くしてくれてありがとうございました。
リトルまっちさん…絡んでないっす…
そして、旅も終わりに近づいてくる…
アフターダイビング、あるところを訪れ、しみじみと感じ入ったことがある…
そして、やはりちょっとした事件も起こるわけだが、
続きは明日…

やっと終わる…