第3章〜海へ〜

サイパンに到着した僕たち…
次の日のプランを立てつつ雑談をして明け方まで…
そして、少しの睡眠をとって、朝を向かえた。
現地時間で朝の7時半にワールドピナクルのあねごが僕らを迎えに来た。
そのときもK-instに向かって僕の名前を呼んで確認しました…
K-instは苦笑いを浮かべながら、自分がスタッフである旨を伝えた…
お互いが苦笑いとはにかみの出会いだった…
さて、車に乗り込みダイビングセンターへ向かった。
ホテルからダイビングセンターは2分ほど…
そこで、オーナーであると思われる、みなみこうせつみたいな人がいた。
その他にはリトルまっちさんがいた。
僕らのダイビングを担当してくれるのは、みなみこうせつさんでもなく、
リトルまっちさんでもなく、あねごだった。
ダイブプランを話し合う…
現地の決まりで、ファーストダイブはグロットには行かないことになっており、
ビーチ一本目は、ラウラウビーチというポイントになった。
帰りの飛行機が朝早かったので、二日目の2ダイブを避けよとして、
2ビーチ1ボートを一日目、二日目を1ボートにしようとしたが、
1本ボートというのもやっていないらしく、
初日に2ボート1ビーチをこなそうとした…
しかし、時間的に厳しいとのことで、結局初日は、1ボート1ビーチ、
二日目も同様のプランとなった。
K-instの希望でイーグルレイシティに潜ろうとしたが、
12月あたりからがシーズンらしく、今はエイも群れていない…
かいつまんで言えば、意味がないってことだ…
しかも、エイを狙うのであれば、朝だそうだ…
なので、1本目にラウラウビーチに潜るので厳しいと…
こんな話を聞けば、わかるかもしれない…
かなりこの旅は波乱含みじゃないかと…
さてさて、初ダイブのラウラウビーチ…
エントリーすると…濁っている…
おや??
みんなの頭の上にクエッションマークが浮かんだ程だ…
濁っているとは…まさかな…
しかし、少し進むと、透視度はかなりのもの…
何しろ、ようこそサイパンへ!!
僕たちに語りかけてくれるようにイソマグロが姿を見せた。
ここはビーチなのにイソマグロ…
マジか…
徐々に感動が僕の胸を支配していく…
そして、アジ玉と呼ばれるアジの大群が目の前に…
これは一体…
そのアジ玉のなかに油断すると、飲み込まれてしまいそうなほどだ…
アジの大群は円を描き、不思議な世界を生み出した。
その姿は僕たちのサイパンへの来訪を祝ってくれているかのようだった…
そして、チームKのメンバーたちは感動し過ぎか何か分からないが、
あねごがハゼを紹介してくれると、ノンストップゴーゴー
そんなエヌズゲーマーの気迫に押されてか、ハゼはお家に引っ込む…
しかも何度も同じことを…
しばらく行くと、K-instがどでかい貝を発見…
それを餃子と言い出し、しまいには口にくわえている…
一体??
あきらかに全員がナチュラルハイであったことは確かだ…
この日2本目のダイビングは、ナフタンというサイパンの南端にあるポイント
港からは30分ほどだったか…
しかも、途中は荒れた海を渡ったりしてポイントまで行ったと…
あねごは言う…
このポイントは生物よりも青さを見てくれと…
青さ…確かに青い…
何だろう…空に吸い込まれてしまったかのようなものか…
Fくんの言葉を借りると、絵の具をこぼしたような色か…
とにかく青い…
水深20m…下が見える…
でも下は、相当深いように思われる…
あそこに着底すると、何mくらいなんだろうなぁ〜…
ここでちょっと僕は思う…
クマノミをあねごは見せてくれた。
ここのメンバーならクマノミは結構みたことのあるメンバーだろう…
もしかしたら、さほど感動はなかったかもしれない…
しかし、それではいけない…
クマノミを見たとき、ふと思った…
宮古島クマノミを見たときの感動…
忘れたくないし、忘れてはいけない…
だから、僕はクマノミにもチョウチョウウオにも興味を示すし、
感動をあらわすわけだ…
ボートダイビングのエキジットは、ウエイト、BC、フィン…
すべてをあねごがとってくれるビップダイビングだ
BCやウエイトをとる時に、僕は一緒にフィンも脱いでしまっていたが…
そのエキジットの時…大事件が起こった
K-instのアレだ…
アレをアレしてしまったんだ…
今までの思い出を海においてきて、僕らの新たなダイビングが始まるわけだ…
ナフタンと言えば、K-instの他にも事件が起こったが、
それは本人たちの名誉のために誰とは言わないでおこう
船酔いですよ…
何で僕が船酔いとか波酔いしないか…
それは、酔うことに興味がないからだ…
早い話、酔うと思ってないから酔わないだけだ
病は気からとはよく言ったものだなと思った一日目のダイビングでした。
そして、長い夜へと突入していくわけだが、
この続きは明日へ…